どうも、コウです。

「金のフレーズ」ってすごく人気らしいけど実際どうなんだろう?銀のフレーズや金のセンテンスとの違いも気になるし、効果的な使い方も知りたい!
こんな要望に答えていきます。
上記の他にも、アプリや音声の使い方等まで徹底解説していきます。
3分程度で読める内容なのでぜひ最後まで読み進めていってもらえればと。
それでは、参りましょう!
「金のフレーズ」基本情報
正式書籍名は「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」です。
TOEICに取り組んでいる人なら誰もが聞いたことある、超有名書籍ですね。
著者はTEX加藤さん。TEX加藤さんのブログを見れば分かる通り、ご本人が毎回TOEICを受験し続けているので彼の書籍に収録されている問題は的中率が非常に高いのです。
このことから、彼の書籍はどれも人気本ばかりです。
「文法問題でる1000問」もTEX加藤さんの著書ですね。
そんなTEX加藤さんが執筆した「金のフレーズ」の値段は(税込)979円です。
内容は以下の通り。
600点レベル 助走の400語
730点レベル 加速の300語
860点レベル 飛躍の200語
990点レベル 頂点の100語Supplement
パート1重要語100
部署・職業名
前置詞・接続詞・接続副詞
多義語88
定型表現120
見出し語は全部で1,000語です。
「Supplement」の部分で部署・職業名や定型表現など、「知っているかどうか」でスコアが大きく変わってくる知識が掲載されているのが嬉しいポイント。
補足情報:基本単語200語&音声が無料
本書の出版社である朝日新聞出版さんのHPにて基本単語200語が載っているPDFファイルが閲覧できます。
筆者は書籍内で以下のように述べています。
簡単なレベルチェックの方法として、朝日新聞出版HPの本書のページ内に掲載されている「基本単語200」をご覧ください。この200語のうち、半分以上わからなければ、基本単語に不安があります。その場合、まずは高校基礎レベルの単語集を一冊仕上げてから、本書に取り組まれることをお勧めします。
このように、購入の判断基準としてPDFファイルを活用してみてください。
また、音声ダウンロードも上記のページにて無料でできるのでこちらも併せて活用してみることを推奨します。
「金のフレーズ」特徴
- 「日→英」の訳が求められる
- 想定読者はTOEIC500点以上である
- 持ち運びに便利なサイズ
上記3点が大きな特徴といえます。それぞれ説明していきますね。
「日→英」の訳が求められる
上の画像を見ていただければ分かる通り
「英→日」ではなくて
「日→英」の訳が求められる構成になっています。
TOEICでは「英→日」の訳が必要なので、この点はなんとも疑問です。
著者は書籍内で「柔軟な応用力を養うため」と述べていますが、
正直、「日→英」で訳せるようになるよりは
ひたすら「英→日」の反射速度を上げる方が
スコアに直結するのかな、と思います。
とはいえ、ハードルは低くないですが著者の言う通り「日→英」の訳ができた方が「単語を使いこなせる状態」にはなりますね。
おそらくTOEICのための英語学習というよりも「本質的な英語力」を伸ばすことを重視した結果、このような構成になったのかと。
本書に掲載されている単語自体はどれもTOEICで頻出・必須のものばかりなのでフレーズごと覚える勢いで取り組んでみてもいいのでは。スコアは確実に伸びます。
もちろん最初は「日→英」の構成に違和感を感じますが、取り組んでいるうちに慣れるものです。
どうしても慣れない場合は名刺サイズの紙で日本語訳を隠して取り組むのがオススメです。
僕は本書に取り組む前に「銀のフレーズ」に取り組んでいたのですがそちらはこの方法で終わらせました。
想定読者はTOEIC500点以上である
書籍冒頭で著者が
「想定読者はTOEIC500点以上」と明言しています。
実際本書に取り組んでいても「これはある程度語彙力ないときついかもなあ」と感じるので、
TOEIC500点未満の方は「銀のフレーズ」に取り組むことをオススメします。
持ち運びに便利なサイズ
本書は新書版サイズで、男性なら片手に収まる程度の大きさです。
一応寸法を書いておくと、
17.2 x 10.7 x 1.4 cmとなっています。
サッと取り出してサッと取り組めるような大きさ・重さなので移動時間も有効活用できると思います。
具体的にどのような方向けか?
- TOEIC500点以上
- 分厚い参考書が苦手
- 「日→英」の形式が苦にならない
本記事を総合すると上記のような方にオススメです。
特に分厚い参考書で挫折した経験がある方には強くオススメしたい一冊ですね。
「金のフレーズ」の効果的な使い方・勉強法
音声を活用しよう!
音声を使わなければ、金のフレーズの魅力を最大限活かしきることは難しいでしょう。
というのも、本書の音声は「見出し語→日本語→英語フレーズ→英語フレーズ(繰り返し)」の順で流れるようになっており、フレーズ暗記を強力にサポートしてくれるものだからです。
ただ聞き流すだけでは効果は薄いですが、なるべく意識を集中して聞いたり、周囲に人がいなければシャドーイングしたりすることでフレーズがポンポン頭に浮かぶようになります。
ちなみに音声は以下の2パターンで入手できます。
- 朝日新聞出版さんのHP(上でお伝えした方法)
- abceedというアプリを使用
abceedを使った方が音声速度を簡単に変えられる等ユーザビリティが高いです。
全体を通しての勉強法
まず、大前提としてTOEIC本番まであまり時間がない方は「英→日」にフォーカスしましょう。
「最短最速でとにかくTOEIC スコアを上げる」という目的に対してはこの方がコスパ良いのです。
「日→英」に取り組むのはTOEICまである程度時間の余裕がある方のみ。
また、これは金フレに限ったことではないですがTOEICにおいて重要なのは「単語に対する反射速度を上げる」ことです。
その単語を見たら即座に日本語訳が浮かぶ・・(具体的には2秒以内、できれば1秒)という状態が理想。
理由は単純で、TOEICは時間勝負の試験だからです。
この精度を上げるだけで驚くほど時間に余裕が生まれスコア上昇に直結していきます。
以上を踏まえて金フレの勉強法、使い方を述べていきますね。
・・と思ったのですが
ここでは著者のTEX加藤さんが
推奨していた学習法を紹介します。
この通りに取り組めば最大限金のフレーズを活かせるし、やっぱり本書を一番深く知っているのは著者だと思うからです。
1. 週に 100 個ずつ覚えます
2. 1 日目は、001 ~ 100 のフレーズを、「とにかくやってみよう!Let’s try anyway.」のように、「日本語→英語」の順に 1 回音読します。英語を音読する際は、指でフレーズをなぞり読みします。発音が分からない単語は、必ず音声で発音を確認します。100 のフレーズを読み終わったら、1 日分の作業は終了です。
3. 同じ作業を 5 日間繰り返します。
4. 6 日目は、001~100 を音読した後、赤のチェックシートで右側のページの答えを隠し、同様に「日本語→英語」の順に音読します。
5. 答えられなかった単語のチェック欄に鉛筆で印をつけます。
6. 印のついた単語のみ、「日本語→英語」で再度音読して覚えます。
7. 印の付いた単語のみ、赤シートで右側の答えを隠し、再度音読します。
8. 答えられた単語は印を消します。
9. 全部の単語の印が消えるまで繰り返します。
10. 7 日目も 6 日目と同じ作業をします。
11. これで 1 週間分の作業は終了です。2 週間目は、101 ~ 200 で同じ作業をします。その間、通勤通学の車内で、前週覚えた範囲 (ここでは 001 ~ 100) の音声を聞き、復習をします。
12. このサイクルを 10 週間 (約 2 か月) 繰り返すと、ほとんどの見出し語が覚えられるはずです。
実はこれは「銀のフレーズ」の冒頭で著者が「1日10~30分、約2ヶ月で1,000語を覚える方法」と銘打って紹介していた方法です。
金のフレーズにもそのまま応用できると思ったので紹介しました。
一応、個人的なアドバイスを補足情報として付け加えておきます。↓
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5.の「答えられなかった単語」の基準は
2秒以内に答えが出なかった単語です。
また、11.の音声の部分では
シャドーイングを行うと効果倍増です。
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なかなか上手くいかなかったりすると「フレーズごと覚えて意味あんのかな」と感じたりもするのですが、このフレーズがそのままPart5で出た!なんてこともあります。
辛抱強く取り組めば必ずスコアに現れるので、せっかく金のフレーズを選んだのですからぜひフレーズ暗記を貫いてほしいなと思います。
「金のフレーズ」のアプリについて
金のフレーズにはアプリ版があります。簡単に紹介させてもらいますね。
「金のフレーズ2」とは?
物書堂という会社が「金のフレーズ2」という金のフレーズのアプリ版を販売されてます。
物書堂のHPではアプリの紹介のみでダウンロードできません。ダウンロードはApp Storeからできます。
値段は610円です。書籍よりも300円ほど安いですね。
- OS バージョン 11.0 以降の iPhone、iPod touch および iPad
- 約 80 MBの空き容量
- すべてのデータはアプリケーションに含まれるため、インターネット環境は不要です。
- ご購入頂いた製品は iPhone / iPod touch および iPad すべてでご利用頂けます。
動作環境は上記の通り。
ただ、個人的に気になったのでこのアプリについて調べていたのですが、どうやら評価がよろしくない・・。
・手書き入力の認識精度が悪い
・細かいボタンが隣接していて間違えて押してしまう
・システムバグが多い
などなど、金フレの内容自体はいいがアプリのユーザビリティが低い!という意見が多いです。
abceed版がオススメ!
音声ダウンロードで紹介したabceedの中でも「金のフレーズ」が購入できます。
で、こちらだと上記のような不具合は起こりませんし「金のフレーズ2」と内容はほぼ同一です。
値段は774円と少し高くなりますが、ストレスを感じながら勉強するよりは幾分マシかと。
よってアプリ版に取り組みたい方はabceed内で購入することをオススメします。
僕は紙の本愛好家なので書籍版メインで使ってますが、サラッと使ってみた感じアプリ版もめちゃくちゃ使いやすいですよ。
アプリ内で発音を読み上げてくれるのでいちいち音声を再生する手間が省けます。
「銀のフレーズ」について
一言でいうと「金のフレーズの基礎固め版」です。TOEIC600点を目指す方向け。
既述の通り、金のフレーズの想定読者はTOEIC500点なので現在500点以下の人や、これから初めてTOEICの勉強を始める人は銀のフレーズから始めることを推奨します。
詳しくは記事にしてあるので以下を参照していただければと。
「金のセンテンス」について
「金のフレーズ」と表紙が酷似していることから間違えて購入される方が散見する一冊です。
「金のセンテンス」は2019/2に発行された書籍で、値段は979円です。
著者はTEX加藤さんなので「金のフレーズ」と値段も著者も同一ですね。
帯にも書かれている通り、「金のフレーズ」の見出し1,000語にプラスαで500語が収録されています。
「金のフレーズ」が発売されたのが2017/1なので
こちらの方がより最新のデータをもとに
作られた書籍となっています。
「金のセンテンス」の特徴
「金のセンテンス」の構成は
「金のフレーズ」と大きく異なります。
書籍名の通り
センテンスの中に見出し語が含まれており
「DUO」という単語帳に近い構成です。
全部で360のセンテンスがあり、
その中で見出し1,500語が紹介されています。
センテンスのレベルが高めとなっている点、
「英→日」の訳が求められる点が大きな特徴です。
詳細レビュー記事も用意しているので、よかったら参考にしてみてください。
「金のフレーズ」レビューまとめ
以上、「金のフレーズ」レビューでした。
全体的に多くの人から愛されているのも納得の一冊です。
「本書をやり込めば確実にスコアアップ」と断言できるクオリティなので、ボロボロになるぐらいまで使い倒してほしいと思います。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。
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