「最速英語習得方法」の教科書を期間限定で無料配布しています。詳細はこちらから

「キクタンTOEIC SCORE 600」のレベルや効果的な使い方を徹底解説【2020最新版】

どうも、コウです。

TOEIC対策の単語帳が欲しいんだけど、キクタンってどうなんだろう?具体的にどんな人向けなのか、効果的な使い方など詳しく知りたい!

こんな要望に応えます。

単語帳ってたくさんありすぎて
どれを選ぶか迷いますよね。

本記事ではキクタン600の詳細情報はもちろん、購入の注意点や他のキクタンTOEICシリーズとの違い、2020/03発売の最新版と旧版の違いまで詳しくお伝えしていきます。

5分程度で読み終わるので
お気軽に読み進めていってもらえればと。

※お時間に余裕のない方は目次を開いて気になる箇所をクリックしてください↓

「キクタンTOEIC600」の基本情報

usability

「そもそもキクタンってなんぞや?」という方向けに、キクタンシリーズとキクタンTOEICシリーズの簡単な説明から入りますね。

キクタンシリーズについて

キクタンシリーズは
アルク社が出版している単語帳です。

「聞いて覚える」をコンセプトにしており、
単語や文を一定のリズムに乗せて言う「チャンツ」を採用していることが最大の特徴。

大学受験・英検・TOEICといった
各種試験向けの英単語帳はもちろん、
中国語・韓国語・ドイツ語・フランス語…と、
様々な言語の単語帳が出版されています。

これだけ多く出版されているということは
それだけ売れているということ。
アルク社のエース商品とも言えますね。

アルク社の公式サイトにも
特集ページが用意されています。

キクタンTOEICシリーズについて

その名の通りTOEIC対策用のキクタンです。

2020/03現在、4冊が出版されています。
それぞれの基本情報は以下の通り。

 キクタン500キクタン600キクタン800キクタン990
対象レベル

英検3級
TOEIC350点程度

英検3級
TOEIC350点程度
英検2級
TOEIC600点程度
英検準1級
TOEIC730程度
収録語数448112011201120

本記事で紹介するのはキクタン600です。

また、レベルが近いキクタンTOEIC500とTOEIC800との違いについても後述します。

「キクタンTOEIC600」について

それではキクタン600の説明に入りましょう。

正式書籍名は「キクタンTOEIC TEST SCORE600」です。

値段は1,760円。
目次は以下の通りです。

【目次】
Chapter 1 名詞:超必修160
Chapter 2 動詞:超必修112
Chapter 3 形容詞:超必修80
Chapter 4 名詞:必修160
Chapter 5 動詞:必修112
Chapter 6 形容詞:必修80
Chapter 7 副詞・前置詞:必修32
Chapter 8 動詞句
Chapter 9 形容詞句・副詞句
Chapter 10 群前置詞・群接続詞
Chapter 11 その他の熟語

TOEICの単語帳は「スコア別」or「品詞ごと」で単語が収録されていることが多いのですが、本書は後者ですね。

「キクタンTOEIC600」の特徴

  • コーパスデータを活用
  • 記憶に定着しやすく、リスニング力向上も見込める
  • 隙間時間の活用を考慮した構成
  • 単語ごとにどのPartで出るかが記載

これら4点が特徴といえます。
追って説明しますね。

コーパスデータを活用

見出し語・熟語の選定にあたっては、TOEICの本試験・公式問題・模擬試験のデータに加え、最新の語彙研究から生まれたコーパスのデータを徹底的に分析。〜略〜 ※コーパス:実際に話されたり書かれたりした言葉を大量に収集した「言語テキスト・データベース」のこと。コーパスを分析すると、どんな単語・熟語がどのくらいの頻度で使われるのか、といったことを客観的に調べられるので、辞書の編さんの際などに活用されている。

書籍内でこのように述べられている通り、本書は「コーパスデータ」をもとに作成されています。

よってTOEICのみならず、「実際に使われている単語や熟語」が多数収録されています。

将来的に海外勤務や留学をしたいと考えてTOEIC学習をしている人からすると、非常に大きなメリットです。

逆にいえば、
・大学の単位取得にTOEICが必要
・昇進にTOEICが必要
といった、「とにかくTOEICのスコアが欲しい!」という方は、よりTOEICに特化した単語帳を使った方が得策のように思います。

というのも、金フレやTOEIC英単語スピードマスター等「著者が実際にTOEICを受け続けている」単語帳の方が、的中率に関しては秀でていると考えられるからです。

金フレの著者であるTEX加藤さん、スピードマスターの著者である成重さんは実際にTOEICを受け続けており、「生身のデータ」をもとに単語帳を作成されています。

コーパスデータも素晴らしいですが、
ことTOEIC対策の面では
生身のデータに敵うものはないのです。

実際、僕自身もキクタンに取り組んでいて、「頻出ではないものもチョコチョコ出てくるな〜」という印象を抱きましたし、同じように感じる方も多いよう。

とはいえ、もちろん上で述べた通り
留学や海外勤務を考えている方にとっては
キクタンが強力な味方となってくれること間違いなしです。

記憶に定着しやすく、リーディング力向上も見込める

usability2

チャンツを採用していることから、
そのリズムで単語を覚えられます。

大学受験等の際にも語呂合わせやリズムを活用して重要語彙を暗記した方も多いのではないでしょうか。

で、そのようにして覚えた単語って
特に工夫をせず覚えたものよりも
脳に粘っこく定着してくれたはずです。

キクタンはこの原理を応用しているので
一度覚えてしまえば忘れにくい構成になっています。(何より勉強していて楽しい)

また、TOEICのリスニングは
英・米・豪・加(カナダ)
の4つの発音を採用しています。

この中でも特に英・米の発音が多いので
大抵の単語帳はこの2つの発音の音声を収録しているのですが、

キクタンの音声はなんと
4つの発音を制覇しているのです。

米英2カ国発音対応のチャンツに加え、
センテンス部は米英加豪の4カ国発音で収録されています。

日本の英語教育では
豪・加の発音に触れる機会が少ないので
これは有難いですよね。

隙間時間の活用を考慮した構成

本書は、Check1(単語・熟語+定義)→Check2(フレーズ)→Ceck3(センテンス)と、3つのポイントごとに学習できる「モード学習」を用意。生活スタイルやその日の忙しさに合わせて学習量を調節できます。

書籍内でこのように述べられており、
1日最低2分から学習できるようになっています。

基本的に「隙間時間を活用した勉強法」って購入者が自分で考える必要があるのですが、本書はこういった細かい部分まで気配りしてくれているのが嬉しいですね。

単語ごとにどのPartで出るかが記載

単語ごとに「どのPartで出やすいか」が明記されています。

「Part1~4のリスニングセクションで出る単語は発音まで覚えよう!」といったように、強弱つけて覚えられるのが大きなメリットです。

「キクタンTOEIC600」の注意点

デメリットや注意点

  • kindle版は見づらいとの声多数
  • 合う合わないがハッキリしている
  • チャンツの訳語が一つ

上記3つが注意点です。
これもそれぞれ解説していきます。

キクタンTOEICシリーズのkindle版は見づらいとの声多数

僕自身はkindle版を利用していないので断言はできませんが、amazonのレビューを見るとkindle版への批判が多数投稿されています。

低評価の全てがこのkindle版に対するものなのでは…?と感じるほどです。

そんなに低評価されているなら、既に対策が取られてるんじゃないの?

こう思うかもしれませんが、
2020/03に投稿された批判レビューが存在するので
おそらく現在も変わっていません。
kindle版の購入は避けた方が良さそうですね。

合う合わないがハッキリしている

「チャンツ」を使用している単語帳は決して多くありません。(少なくとも僕が知る中ではキクタンだけ)

これは良く言えば「特徴的」「個性的」ですが、「クセが強い」とも言えます。

ハマれば最高の一冊となりますが、
もしハマらなければ挫折しやすい一冊なのかなと。

最初は書籍版を買わずにアプリ版で試してみて、もし合いそうであれば書籍版も購入したり、その後もキクタンシリーズを使って学習していく…というスタイルを推奨します。

チャンツの訳語が一つ

1つの単語に対して複数の訳語(日本語訳)があるケースは多いですよね。

キクタンシリーズにおいても同じです。
書籍上は1つの単語に対して複数の訳語があります。

それにも関わらず、チャンツになると訳語が一つしか流れません。

リズムに合わせる必要があるので仕方ない部分もありますが、やはり気になる方は気になるかなと。

僕自身もこれが受け入れられず、メインの単語帳は別のものを使っていました。

具体的にどんな方向けか

  • 現在TOEIC350~400点未満
  • 通勤時間が長い、家事で忙しい等により、音声メインで英語を学びたい
  • リスニングが苦手
  • 大学受験や他言語の学習でキクタンを使用していた
  • 留学や海外勤務を目指してTOEIC学習している
  • 上で述べた注意点が気にならない

本記事を総合すると、
上記のような方に特にオススメな一冊といえます。

ちなみに、大学受験でキクタンadvanced6000を使用していた方は、キクタン800から取り組むことを推奨します。理由は単純でキクタン600では重複単語が多いからです。

「キクタンTOEIC600」の効果的な使い方や勉強法

使い方や勉強法

ここでは、音声やアプリの取得方法、実際に購入した後の使い方や勉強方法を解説していきます。

音声取得方法

音声は上記いずれかの方法で取得・再生できます。

どちらも無料なので、音声を購入の判断材料にするのも良いですね。

ちなみに、数秒だけ巻き戻しができたり、自分でリピート区間を設定できる等、ユーザビリティが高いのはアプリ版です。

最初はアプリ版を購入してみては?

キクタン600アプリ

ここでいうアプリは
音声のみのアプリではなくて
キクタン自体の有料アプリです。

キクタン600のアプリは
App Storeにて730円で販売されています。
書籍版よりも1,000円以上安い…。

ちなみに、android版のアプリだと1,220円です。

既述の通りクセのある一冊なので、最初はアプリ版で試用してみると良いと思います。

キクタンTOEIC All-in-one版アプリもあるよ

キクタンアプリ

キクタンTOEICのアプリには
キクタン600・800・990の合本版が存在します。

お値段は1,840円。
それぞれのアプリが730円なので、
個別で買うよりも350円お得です。

とはいえ、990は本当に上級者向けなので
大半の方は800まであれば事足りるはず。

「私は絶対満点取るまでやるんだー!」
という限られた人向けですね。

勉強ペース

書籍内では1日16語を10週間で覚えよう!と主張されていますが、個人的には反対です。

というのも、人間の脳の構造的に1周しただけで長期記憶に定着させることは不可能だからです。

1周を丁寧にやるよりも、サッと取り組むのを何周も行った方が記憶に定着しますし、何より単語への反射速度も上がります。

ということで、
個人的には1日80語取り組み
2週間で1周することを推奨します。

そうすれば10週間で5周できるので
よりしっかりと記憶に定着してくれます。

シャドーイングが必須

これは注意点ともいえますが、
とりあえず音声を流すだけ流して
一切集中してない…なんてことになりがちです。
(少なくとも僕はなりました)

正直、ただ聴き流すだけでは
なかなか記憶には定着してくれません。

いずれは定着するかもしれませんが、集中して聴くのに比べると数倍の時間を要します。

これは歌の歌詞を覚える時も同じですよね。なんとなく聴き流すよりも、歌詞に集中して聴いていた方がすぐに覚えられるはずです。

キクタンを使用する時もなんとなくで良いので頭の中で音声を追ってシャドーイングすると、定着度合いが飛躍的に向上します。

もちろん、周囲に人がいなければ
声に出すのが最も効果的です。

とりあえず5周してみて、それでもどうしても覚えられない!という単語が生じたらディクテーションをするのも効果的。

TOEICは単語のスペルを覚える必要はないので、どうしても覚えられない単語のみディクテーションを取り入れましょう。

「キクタンTOEIC600」の次に取り組むべき参考書

  • キクタンTOEIC800
  • 金のフレーズ
  • 金のセンテンス

上記いずれかの単語帳に取り組むことを推奨します。

もしキクタン600が肌に合っているようでしたら、キクタン800が最適解ですね。

逆にキクタンがあまり合わなかった…という方は金のフレーズや金のセンテンスがオススメです。

それぞれ詳細レビュー記事を用意しているので、よかったら参考にしてみてください↓

キクタンTOEIC500はどうなの?

  • 割高である
  • 語彙のレベルが低め
  • 書き込み式だがTOEICはスペルを覚える必要はない

これら3つの理由から、キクタンTOEIC 500の必要性はあまり高くありません。

割高である

収録語彙が448と非常に少ないにも関わらず、値段は他のキクタンシリーズ(1,120語収録)と同じ1,760円と割高です。

取り組むとしてもアプリ版で十分でしょう。

語彙のレベルが低め

語彙自体も簡単なものばかりです。
少なくとも大学受験経験者は既知のものばかりなので、キクタン600からスタートして問題ありません。

書き込み式だがTOEICはスペルを覚える必要はない

キクタンTOEIC500の特徴として、「書き込み式であり、単語のスペルを覚えられる」ことが挙げられます。

もちろんスペルを覚えることは決して無駄ではありませんし、英語力向上にもつながりますが、既に述べた通りTOEIC対策においては不要です。

キクタンTOEIC800は?

こちらはキクタン600と構成がほぼ同一で、キクタン500のような「書き込み式」といった違いもありません。良書です。

もちろんキクタン600よりは語彙のレベルが高く、最低でもTOEIC500~600は獲得してから取り組みたい一冊です。

まずキクタンTOEIC600に取り組み、
500~600点を獲得できたらキクタンTOEIC800に取り組むのがベストです。

旧版と新版の比較

2020/03/09に新版が発売されました。
お値段は1.760円。旧版と同じですね。
収録語彙も1,120語と旧版と同一です。

じゃあ何が違うのか?というと、センテンスの音声に日本語訳が追加されたのです。

これまでは日本語訳が見出し語のみだったので
センテンスは書籍を見ないと日本語がわからない…という問題がありました。

しかし、今回改訂されたことで
この問題点が解消されましたね。

キクタンはセンテンス部分にも見出し語を使用した重要表現(見出し語がbillならsplit the bill等)が含まれているのでこれは有り難い。

これから購入される方は最新版を購入しましょう。

以上、キクタンTOEIC600のレビューでした。本記事が少しでも参考になれば幸いです。

コメントを書く