どうも、コウです。

TOEICの勉強を始めようと思うんだけど、単語帳はどうしようかな。「TOEIC英単語スピードマスター」ってどうなんだろう?
こんな方向けに記事を書きます。
これからTOEIC学習を始める方に強くオススメしたい単語帳の一つが「TOEIC英単語スピードマスター」です。
これからその理由について以下を深掘りしつつお伝えしますね。
- 「TOEIC英単語スピードマスター」基本情報
- 「TOEIC英単語スピードマスター」特徴
- 注意点
- 具体的にどのような方向けか
- 「TOEIC英単語スピードマスター」の効果的な使い方
それでは、参ります。
「TOEIC英単語スピードマスター」基本情報
書籍の正式名称は「TOEIC L&R TEST 英単語スピードマスター」です。
70万部超えのベストセラーに
↓
2013年に改訂版出版
↓
TOEIC形式の変更に伴い、
2018年に再度改訂
上記の流れで誕生したのが本書。シリーズ累計85万部超えと、古くから愛されてきた単語帳です。
著者は成重 寿さん。2003年から2020年現在まで、ほぼ毎回TOEICを受験されているとのこと。
良いTOEIC対策本を見分ける方法として「著者が実際にTOEICを受験し続けているか」が非常に重要なので、この点において「TOEIC英単語スピードマスター」は安心の一冊です。
そんな成重さんが執筆した「TOEIC英単語スピードマスター」の値段は(税込)1,540円。
収録単語数は3,000以上とボリューミーで、CD2枚もつくので最高レベルのコスパかと。
構成は以下の通り。
動詞
・LEVEL 1
・LEVEL 2形容詞・副詞
・LEVEL 1
・LEVEL 2名詞
・LEVEL 1
・LEVEL 2ビジネス語
1) 会社 2) オフィスライフ1 3) オフィスライフ24) 人事 5) 求人・採用 6) キャリアパス 7) 学歴 8) 職業1 9) 職業2 10) 財務・会計 11) マネー 12) 電話 13) 会議1 14) 会議2 15) 交渉 16) 経営 17) レター・メール 18) インターネット 19) 研究・開発 20) 生産 21) 市場調査 22) プロモーション 23) 販売1 24) 販売2 25) 電気製品 26) 保証書・マニュアル 27) 物流管理 28) 産業 29) 不動産 30) 社交生活語
1) スーパーマーケット 2) 家庭用品 3) 旅行 4) 観光 5) 空の旅 6) 車・交通事情 7) 食事 8) 家事 9) 家・インテリア 10) 家族 11) 余暇 12) 美術館・アート 13) 出版 14) 地域社会 15) 天気 16) 環境 17) 健康・医療 18) 風景1 19) 風景2 20) 形・物イディオム
・LEVEL 1
・LEVEL 2INDEX さくいん
(コラム)
1) Part 5に出る前置詞 2) よく出る相関語句
3) つなぎ言葉1 4) つなぎ言葉2
5) 役に立つ接頭辞 6) 品詞がわかる語尾(Focus)
1) Part 1の頻出動詞 BEST 40
2) コロケーションBEST 40
3) 口語表現BEST 40
4) まぎらわしい単語BEST 25
最初に品詞ごとの基本単語が掲載され、その後ビジネス語や生活語、イディオム、コラム、Focusと続きます。
基本単語の部分はこんな感じ。派生語や類語が非常に多いですが、余白や色使いが工夫されているのでゴミゴミしておらず見やすいです。
ビジネス語・生活語の部分は上記のようにジャンルごとに関連単語が収録されています。
冒頭で単語を使った英文が紹介されているので流れの中で覚えることができますね。僕はよくこの英文を音読してました。
「TOEIC英単語スピードマスター」特徴・評価
- 圧倒的な網羅性
- 単語関連情報の充実度
- クセのない作り
上記が特徴です。それぞれ解説していきます。
圧倒的な網羅性
これが最大の特徴といえるでしょう。
先述の通り、本書には3,000を超える単語が収録されており、生活用語〜ビジネス用語まで網羅しています。
TOEICのスコアでいえば200点程度〜900点まで対応しています。
僕自身、TOEIC200点台→775点までスコアを伸ばした際に取り組んだ単語帳はこの一冊だけです。
しかも本書を完璧にしていたわけではなく、かなりモレが多かった中で775点を獲得できたので仮に完璧にしていれば900点も狙えたはず。(低く見積もっても850は狙えた)
「金フレ」と「銀フレ」のように難易度別に分かれている単語帳が多い中で、「一冊で網羅している」というメリットはかなり魅力的です。僕もこのメリットに魅了されて買った一人です。
また、先述の通り本書は単語だけではなく、イディオムやコロケーションまで収録してくれています。本当にこれ一冊で全て済んでしまうのです。
単語関連情報の充実度
また、先ほど載せた写真を見て頂ければわかりますが、とにかく一つの単語に対する関連情報が非常に多いです。
関連語や類語、反意語はもちろん、その単語を使ったTOEIC頻出の慣用句まで紹介してくれています。
慣用句は知っているかどうかがスコアに直結する部分なのでかなり有難い。
クセのない作り
例えば金フレや銀フレは英単語が赤字になっており、「赤シートで英単語を隠して、日本語から英単語を導き出す」というなかなかハードな構成です。↓
「TOEIC英単語スピードマスター」は良くも悪くもこのようなクセがありません。古くから販売されてきたというのが理由かも。
単語の並びも「目指すスコア順」等になっておらず、品詞ごとにまとまっているオーソドックスな形です。
ここは個人の好みにもよりますが、個人的には単語帳は変なクセがないほうが好きですね。
注意点
- 量が多い、とにかく多い
- CDに関する不満が多い
- 索引が見出し語だけ
上記2つが注意点です。それぞれ解説します。
量が多い、とにかく多い
本書は網羅性に優れているのですが、それがかえってデメリットになるパターンです。
全体を通してかなりの分量があり、1周するのに割と時間がかかります。
僕は見出し語あたり30秒で1日1時間取り組んだのですが、それでも1周するのに2週間弱かかりました。
「パッパと終わるものを何周もしたい!」という方はモチベーションの継続に苦しむかも。
また、分厚いぶん物理的にも他の単語帳と比較して少し重めです。
金フレやTOEIC文法特急などの新書版サイズに慣れていると持ち運びが億劫に感じるでしょう。
CDに関する不満が多い
Amazonのレビューを見るとCDに関する不満が多いです。
内容は「CDが例文を垂れ流すだけ!」というもの。
確かに、CDの音声は英語の例文が流れるだけで日本語訳や、単語の意味は流れてきません。
単語帳を開きながら聞かないとどの単語の例文を読んでいるのかが把握できないのです。
とはいえ、Jリサーチ出版社のサイトから無料で音声をダウンロードでき、その音声では「見出し語とその日本語訳」が流れるのでCDと音声を併用すれば特に気になりません。
索引が見出し語だけ
索引に載っている単語が見出し語だけになっています。
類語や派生語が索引に載っていないので、復習の際に探すのが非常に困難です。
具体的にどのような方向けか
- TOEIC初級〜中級者
- 1冊で全てを完了させたい
- 分厚い本にも粘り強く取り組める
以上を総合すると、上記のような方にオススメだと言えます。
正直、上級者の方は既知の単語が大半だと思うので、本書に取り組むよりは「金フレ」や「金のセンテンス」などの上級者向けの単語帳に取り組んだ方が最小限の労力で済みます。
「TOEIC英単語スピードマスター」の効果的な使い方
CDと音声
まず、大前提として付属のCDは最初は手をつけない方が良いです。
取り組むとしても移動中などではなく、腰を据えて単語帳を開きながらでないと意味をなしません。
個人的には最低でも3周した後に取り組むことを推奨します。(特にシャドーイングが効果的!)
音声については初期から移動時間等を活用して積極的に取り組むべきだと思います。
全体を通して
とにかく分量が多いのでまずサッと1周して「知らない単語の洗い出し」を行いましょう。
知らない単語はチェックをつけたり付箋をつけておくことを推奨します。
そして2周目以降は覚えた単語の付箋を外していく・・という流れで取り組むと、「覚えた単語が増えている」ことが可視化されるのでモチベーションの維持に繋がります。
また既述の通り、ビジネス語・生活語の部分の英文は音読するのがオススメです。
アプリについて
「mikan」というアプリでも「TOEIC英単語スピードマスター」が販売されています。(1,000円)
とはいえ、アプリ内では「TOEIC英単語スピードマスター」の内容を元に、4択の演習問題(選択肢から英単語の意味を選ぶ)が出題されるのであくまで書籍にプラスαのものです。
ゲーム感覚で取り組めるのは非常に良いですが、あくまで時間とお金に余裕があれば、購入する…という形で十分だと思います。
「TOEIC英単語スピードマスター」レビューまとめ
以上、「TOEIC英単語スピードマスター」のレビューでした。
僕は、「単語帳はあれこれ手を出さず、1冊をボロボロになるまで使いたい」という考え方なので本書はピッタリの一冊でしたし、購入して後悔はありません。
実際、4ヶ月半で500点以上TOEICスコアを伸ばせたのは本書のおかげです。これからTOEICの勉強を開始する人には強くオススメしたいですね。
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